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水道民営化法案はホントに民営化なの?【詳しい大学生が語る】

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水道民営化法案」とか言ってますけど、これは俗称で実際は

水道法の改正」です。

 

安倍総理の答弁では「民営化とは一言も言ってない」みたいなのがあったと記憶しています。

 

ワイドショーで有識者も言ってました。

民営化という言葉は適切ではない

 

コンセッションって言葉もニュースに出てきてましたよね?

 

実際、どういうことなんでしょう?

 

今回は水道民営化法案の実態について、

  • 民営化の種類
  • 改正水道法(水道民営化法案)の要点
  • コンセッション方式

という観点から解説していきます。

 

水道民営化法案はホントに民営化なの?

じつは民営化にはいろいろ段階があります

今回の民営化法案で取りざたされているのはその中のコンセッションという方法で、今まで日本で行われてきた民営化とはかなり違ったものです。

 

コンセッションとは公共が民間に施設を貸し、民間が運営する方式のことですが、一番大事なのはどの程度民間の自由にさせるかということです。

 

「完全」に民間の自由にさせる「完全民営化」ではありません

今回の改正水道法が民営化であるか、民営化でないかは正直どうでもいいですが

大事なのは上記のようなことを知ったうえで話(議論)をすることだと思っています。

 

要旨はこんなところです。

それぞれもう少し詳しく見ていきましょう。

民営化には段階がある

「民営化」というとどうしても最近起きた身近な事例が思い出されてしまいます。

郵政民営化。

あるいは国鉄。道路公団。

意外とたくさんあります。

参考:日本の民営化の一覧

 

しかし、今回の水道法改正で可能になるコンセッションは今までの日本の「民営化」とは少し性質の違うものです。

 

今までの民営化はこの表で言うと一番右の「完全民営化」でした。

「完全」ですから公共(政府や地方自治体など)の関与はほぼ0です。

※実際はまだ国が株を保有していたり、経営が公共による制限を受けていたりするので「完全」とは言えないものも多いです。

 

それに対し、完全民営化以外の方法(左のやつら)は官民連携PPP;Public Private Partnership)と呼ばれています。

公共と民間で協力してやっていこうぜ!という方法です。

 

表の左の方のやつは水道においても結構取り入れられています。

料金徴収だけ、とかなら簡単そうですもんね。

 

コンセッションは表の中でかなり右側の方にありましたね。

官民連携の中でもかなり民間の裁量が大きい方法です。

 

改正水道法(水道民営化法案)の内容

基本的には、前回の記事で書いたような背景(どうにかしないとヤバい)を踏まえて、

水道の経営基盤を強くするためのあれやこれやを実施できるようにしています。

 

そのなかで「民営化じゃ!」と言われているのが、

今までは法律的にできなかった、上水道のコンセッション方式を使えるようにした

という内容です。

 

で、これ、

決して、「水道を全部民営化(コンセッション)にしまーす!」

みたいな法律では無いので、その点はご安心ください。

さきほど、「経営基盤を強化するためのあれやこれや」と書きましたが、

あくまで、その方法を決めるのは水道を運営している地方自治体です。

地方自治体の選択肢を増やした、ってことですね。

 

コンセッションってなんだよ!

さっきから何回も出てきているコンセッション

 

どういうものか簡単に説明すると、

公共が水道の施設を一定期間、民間企業に貸して運営してもらう

という感じです。

 

めっちゃシンプルですね。

 

民間企業借りたわけですから、

当然なんでもかんでも好き放題、というわけにはいきません

でも、あまりに雁字搦め・制限が強すぎれば民間企業は強みを発揮できず、儲かりません。

 

じつはコンセッションを含めた官民連携で一番大事なのはこの

「民間にどのくらい自由にやらせるか」

「民間にどのくらい責任を負わせるか」

という部分だったりします。

 

例えば、水道料金。

自由に上げ下げされては困ってしまいます。

景気に合わせて上限を決めたりします。

 

例えば、災害時。

災害復旧はどちゃくそ金がかかるので民間企業だけでは背負いきれないかもしれません。

そういう時は公共が復旧のための金を出す、とか。

 

そんなようなことを細かく取り決めておくのです。

 

つまり、

コンセッションになったから水道料金が跳ね上がる・水質が悪くなるみたいな心配はご無用です。

そうならないためのコンセッションですので。

 

海外で失敗したからといって…

「世界ではみんな失敗してるぞ!」

という批判があります。

 

それ自体はごもっともなのですが、

残念ながら今までに失敗してきた数々のコンセッションは責任の範囲がクソだったものも多いのです。

というか、それら数々の失敗から「責任の範囲は大事だ」とわかったという感じでしょうか。

 

失敗から学べばいいんじゃないでしょうか。

日本でも失敗するとは限りません

 

最後に

所感

日本でも失敗するとは限りません。

とかいいましたが、

日本でも失敗する例は出てくると思っています。

※僕は今回の改正、肯定派です

まあ、失敗といってもたかがしれてます。

利益が出なくて民間がギブアップ、とかですよ。

それで再公営化とか。

 

その失敗から学んで、より良い仕組みや方法を考えていけばいいんじゃないかな~

と個人的には思っています。

 

まとめ:水道民営化法案は民営化か?

民営化には公共と民間の責任のバランスによってさまざまな種類があり、

今回の水道民営化法案はそのなかのコンセッションという方法を日本でもできるようにしたものでした。

コンセッションとは公共が民間に施設を貸して運営してもらう方式であり

民間企業の自由を制限するやり方でした。

 

民営化には段階と種類があること、

コンセッションがどういうものか

を理解していただけたら幸いです。

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