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「防災対策」に違和感

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ことばの話。

「防犯対策」「節税対策」「省エネ対策」とかに違和感を感じる。

いままで「テスト対策」という言葉しか使ったことが無かったため、「対策」という言葉を「何かに対抗するための手段」だと思っているからだ。

今までと同じ使い方だと上の例はそれぞれ

「犯罪対策」「税金対策」「エネルギー資源枯渇対策」となるだろう。

 

ともすれば「頭痛が痛い」などの重複表現の一派かとも思ってしまうような表現だが同じような違和感を持つ人間は多いようで、それに「対策」する記事もいくばくか見つけることができた。

NHKのコラム的なものによれば

「○○(を推し進めるための)対策」を省略したと考えることもできるし,「対策」の意味を「対応策」から,より範囲が広い「方策」の意味でとらえていると考えることもできるかもしれない。いずれにせよ,これを間違いだとするのは,いささか無理があるだろう。

引用:ことば 言葉 コトバ 「節電対策」は,間違いか?

とのことだ。

また、とある質問サイトのベストアンサーには

「○○対策」は、「○○に“対抗する”策」ではなく、「○○(の問題)に“対(こた)える”策」という意味です。
まあ、Wikipediaにも、省エネルギー対策は省エネルギーをさせない策だから誤用だ、などという説が、出所不明ながら書かれているので、ある程度は仕方のないことなのかもしれませんが。

引用:https://okwave.jp/qa/q7422305.html

と、これまた出所不明な意味が掲載されている。

ちなみにgoo辞書によれば「対策」の意味は

相手の態度や事件の状況に対応するための方法・手段。「人手不足の対策を立てる」「対策を練る」「税金対策」

となっている。微妙なところだが、「防災に対応するための手段」と解釈できないこともない。

 

まあ私は日本語警察ではないし、度量も広いのでこんなことでいちいち正しい、正しくないの議論をするつもりはない。多くの人が使って意味が伝わるならそれで問題ない。

ただちょっと違和感がある、というだけだ。今後は「対策」ときたら単に手段という意味も持ちうると認識を改めねばなるまい。

 

 

マネーロンダリング対策(anti-money laundering、AML

アンチマネーロンダリング対策、でも可、と…?。

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